さて私の選曲は、
(1)“Tonight”
(musical WEST SIDE STORYより)
学生時代このミュージカルをみて、
この業界に足を踏み入れることに
なってしまったようなものです。
音楽情報の少なかった当時この映画は、
カルチャーショックでした。
学校の廊下を指をならして練り歩き、
ひんしゅくをかいました。
(2)“Superstar”(Carpentars)
これは、ジャズ屋の私が初めて
歌ったポップスです。
多重録音での美しいハーモニーに
魅せられました。
(3)“A Song For You”(Carmen
Mcrae)
当時私の信奉する女性ジャズヴォーカリストNO.1の
カーメン・マクレーです。
このレオン・ラッセル作の不朽の名作をジャズ歌手としていち早く
取り上げて歌ったもので、彼女の大阪での夜中のライブに紛れ込んで
持参したレコードに(まだレコードの時代だったのよ!)
サインのおねだりをしました。
そのレコードジャケットには彼女の愛犬の“Alfie”が写っていて、
アハハと豪快に笑いながら、“Carmen &Alfie”とサインしてくれました。
その彼女も逝ってしまいました。聴き過ぎてぼろぼろのレコードは
大事にとってあります。
ちなみにその時司会をされたのは、村地さんだったのですって!!!
ぜんぜん憶えてませんでした、ごめんなさい!
(4)“X'mas Song” (Mel Torme)
1994年10月、ニューヨークのクラブで
メル・トーメを聴きました。
まだクリスマスシーズンではなかったのですが、
自作のこの曲を歌ってくれました。
白人の多いアップタウンの格調高いクラブに、我々ケイズ御一行樣
14〜5人が陣取ってなんだか場違いな感じもしましたが、
トイレに行ったら、トーメおじちゃんが出を待っていて話ができました。
私よりも小さくて、りっぱなお腹がキュートでした。
『あなたを聴きにはるばる日本から来たのよ!』というと、
『日本は大好きやでー!』といってくれました。
これが彼を聴けた最後でした。
とまあ、こういう話をしながらの、持ち時間30分でした。
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