Ballad曲目)山の歌/A Peine/Fragile/
Theme from Schindler's List/
太陽がいっぱい/Brahms Symphonie No.3/Round Midnight/
My Foolish Heart/Chopin Waltz No.3/How Insensitive/
Deformation/白のイマージュ
ケイズのHPのリンクでもおなじみの
鈴木和郎さんの2作目のアルバムです。
このCDは、ピアニストとしての彼の資質の
もっともよく現れた作品です。
鈴木さんの経歴については、
彼のHPを参照していただくとして
アルバムのモノローグにこう書かれています。

・・・・・・・・幼い頃
・・・・・・・・独り ピアノに向かい
・・・・・・・・何時間も
・・・・・・・・曲のような そうでないような 音を
・・・・・・・・延々と 弾いていたことがありました

・・・・・・・・ブロックに夢中の子供のように
・・・・・・・・無秩序に鍵盤をおさえては ため息をついたり
・・・・・・・・なぜか 泣き出したり

・・・・・・・・そんなことを 長い間 わすれていました

・・・・・・・・だから
・・・・・・・・バラードを弾いてみようと

・・・・・・・・もういちど
・・・・・・・・夢中になって
・・・・・・・・ピアノの音を聞いてみようと

・・・・・・・・・・・・・・・・・・BALLAD 〜PianoWorld〜 より)

このCDには、
現在東京で多忙なプレーヤー、アレンジャー、コンサートマスターとして
活躍する日常のなかで、ともすれば忘れられがちなピアニストとしての
自己の原点への回帰の姿勢が、色濃く反映されています。
大阪時代の彼は、その稀に見る多感なリリシズムを
手中におさめたジャズ理論で色彩豊かに表現し、
真似のできない創造性という点で、
コピープレーヤーの多い同世代のピアニストからは抜きん出た存在でした。
かくいう私も、よく一緒にプレイし、オリジナルのアレンジも書いてもらい、
コーラスグループ“ROSE”のミュージックディレクターとしても、
その誕生に尽力してもらいました。
私のお薦めは
チェロとのコラボレーションによるDeformationと
完全なピアノソロの白のイマージュです。
ファンとしては 次回アルバムは全編ピアノソロであってほしいなぁ (谷)

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